Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
まぐろにいわし
鮪に鰯
山之口 貘
Lisez 鮪に鰯 (まぐろにいわし) de 山之口 貘 (やまのくちばく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 26 107 caractères · 54 écrans
養鶏場風景
花曇り
のだが
住宅難も口のせいみたいなものか
十坪そこらの家ならば
すぐ建つ筈の
借りを食っているのだ
養鶏場風景
南の基地の島から来たばかりの
眼だけが光るその男が言った
なんと言っても
さすがは東京なのだ
のっぽの奴らまでがいかにも
おとなしそうに歩いていると言った
そっちの眼のせいじゃないかと言うと
のっぽはのっぽにしてもなんだか
基地のは種がまるで別みたいで
偉張り散らしているばかりか
気質が荒くてやり切れないのだと言う
東京あたりはレグホンで
基地の島のがシャモなのかと言うと
男はふとそこに立ち止ったのだが
おとなしそうな奴ではないかと
顎で眼の前をしゃくってみせるのだ
花曇り
つまりこれが
五十肩とかで
男の更年期障害だと云うのだ
なにしろ両肩の関節が痛み
服を着るにも一々
女房やこどもの手を借りるのだ
まったくこの手の
不自由なこと
電車に乗っても吊革に
この手がのびない始末なのだ
それでその日も腰をかけるために
満員の電車を見送ったあとなのだ
ホームの端に突っ立って
五十肩になりすましていたところ
ふと柵外に眼をやると
そこの路地裏に猫が群れているのだ
けんかにしてはひっそりしすぎるので