Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lisez あさひの鎧 (あさひのよろい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 239 520 caractères · 475 écrans

Aozora Bunko

そういう一画を桂子たちは、案内の武士に導かれながら、お城の方へ歩いて行った。

そういう三人を眺めながら、

「可哀そうにあの三人も、お城でさんざん虐められたあげく、俺たちの仲間へ下がって来るのだよ」

と、こんなことを云っている老婆もあった。

やがて小山の麓へついた。

そこに一つの石の門があった。

案内の武士が、衛兵らしい武士に、何やら数語かたったかと思うと、衛兵らしい武士は門をあけた。

で、三人はその門を通り、かなり急の坂を城の方へ登った。

道の左右は自然石を畳んだ、いかめしい石の垣であって、道が人間の腸のように、うねりくねっているのに添い、石垣もうねりくねっていた。

ところどころに門があり、門には衛兵が立っていた。

そうして門へ行きつくごとに、案内の武士は何か囁き、囁くと衛兵は門をあけた。

宏大な城を頂上に持った、この小山には樹木がなく、文字通りの禿げ山であった。

もちろん人工でそうしたので、それは城内で、苛責に堪えず、逃亡しようとする捕われ人どもが城から外へ逃げ出した時、樹木があったら隠れられるであろう。それを防ぐために、そうしたのであった。

とうとう城の前庭まで来た。