Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lisez あさひの鎧 (あさひのよろい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 239 520 caractères · 475 écrans

Aozora Bunko

と悲鳴をあげ、範覚は奥へ逃げ込んだ。

廊下の曲がり角を曲がろうとして、範覚は背後を振り返って見た。

白布が後を追って来ていて、数間の背後に身長高く立ち、頭を天井へ届かせそうにしながら、走って来るのが見てとられた。

「助けてくれ――ッ」

と悲鳴をあげて、範覚は夢中で廊下を走った。

なおこの時も土岐小次郎は、部屋の扉を内から開けようとして、扉へ体をたたきつけたたきつけ、

「この戸をあけろ、開けてくれ! ……浮藻よ浮藻よ力を落とすな! ……この小次郎がきっと助ける!」

と、喚き声をあげていた。

するとこの時まで頑丈に、微動さえしなかった固い扉が、外側から自ずと錠が外れて開いた。

「浮藻よ――ッ」

と小次郎は驚喜し、廊下へ弾のように飛び出した。

「アッ」

白布が柱のように、すぐの眼の前に立っていて、それがユラユラ揺れながら、顔にあたる辺を上下に戦がせ、頷くような表情をしたが、やがて忽ち廊下の一方へ、辷るように走って行くではないか。

浮藻は医師の冷たい指が、額へ触れたと感じた時、これがこの世の最後だと思った。

「神様!」

と思わず口の中で云った。

(いいえ、妾には小次郎様こそ!)