Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lisez あさひの鎧 (あさひのよろい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 239 520 caractères · 475 écrans

Aozora Bunko

「こいつは変だ」

と範覚は云った。

「浮藻様道に迷いましたよ」

でも浮藻は平然としていた。

「では野宿しましょうよ」

「野宿? へえ、恐かアありませんか」

「範覚さんとご一緒ならねえ」

「へい」

涙がこぼれそうであった。

(俺らをこんなに信じているのだ!)

可愛い妹のように思われるのであった。

(女にも色々あるものだなあ。姥と浮藻殿との相違はどうだ!)

大して悪人でない範覚は、感激しないではいられなかった。

もうすっかり夜になり、山と谷と曠野と森と、谷川との世界が黒一色に、漆のように塗りつぶされた。

と、行く手の空に高く、燈の光が橙黄色に見えた。

「おや、あんなところに燈火が……」

「変ですねえ……行って見ましょう」

そこで二人は辿って行った。

谷川の岸の竹藪の前に、荒れ古びてはいたけれど、かなり大きな家があり、その前庭の一所に、高燈籠がつくられてあり、そこから燈の光が射している。

「高燈籠を点けているからには、道に迷った旅の者などに、宿を奉謝する家なのですよ」

範覚は喜んでこう云った。

「道に迷うようなこういう山路には、こういう宿があるものと見える」

「早速お宿を願いましょうよ」