Classiques japonais avec furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lisez おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 194 415 caractères · 391 écrans
その部屋には、旧式なおしあげ窓が三つあって、そのまんなかの窓が、ひらいていました。
「おやっ、あれなんだろう。」
小林君が、その窓を、ゆびさしました。
ごらんなさい。大きな木のみきのようなものが、ひらいた窓から、はいってくるのです。青黒いスベスベした木のみきです。さきが二つにわれて、ゆっくり、ひらいたり、とじたりしています。
「ワーッ、あれ、はさみだよ。カニのはさみだよ。」
井上君がさけびました。
しかし、そんな大きなカニがいるのでしょうか。木のみきのような巨大なはさみをもったカニなんて、考えることもできません。
ふたりは、石にでもなったように、身動きもしないで、手をとりあって、それをみつめていました。
巨大なカニのはさみは、グングンのびて、窓の中へ、はいっていきました。あっ、カニの目です。はさみのうしろから、とびだしたカニの目玉が、あらわれたのです。フットボールのたまぐらいの、でっかい目玉です。それが、グリッ、グリッとまわって、こちらをにらみつけています。
それから、青黒いカニのこうら、その下に気味のわるい口、口からブクブクと、あわをふいています。