Classiques japonais avec furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lisez おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 194 415 caractères · 391 écrans
「怪人二十面相さ。」
「えっ、なんだって?」
恩田さんは、なにをえんぎの悪いことを言いだすのだと、まゆをしかめました。
「あいつは、珍しい美術品は、決して見のがさない。じぶんのかくれがに、盗んだものばかりで、りっぱな美術館を作っているというじゃないか。このあいだも、古代エジプトの巻き物を盗み出したと、新聞に、でかでかとのっていた。この恩田家の宝物に気がつかぬとは、あいつも、うかつだよ、ハハハ……。」
北川さんは、いやな冗談を言います。
すると、そのときです。北川さんの笑い声の余韻のように、どこからか、ハハハハ……という声が、かすかに、聞こえてきたではありませんか。
その笑い声は、いつまでもやみません。
みんなは、ギョッとした顔を、見合わせました。章太郎君のおかあさんなどは、もうまっさおになっています。
「だれだっ!」
家庭教師の山口青年が、いきなり立っていって、ドアを開いてみました。しかし、廊下にはだれもいません。
「ハハハハ……。」
かすかな笑い声が、だんだん大きくなってきました。
山口君は、こんどは、窓から、暗い庭を見回しました。そこにも、人影はありません。