Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Lisez おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 194 415 caractères · 391 écrans

Aozora Bunko

でも、ぼくらの力では、とてもできません。あの容疑者のような、大男たちでなくっちゃあ。」

やっと、小林君の長話がおわりました。

波野さんも井上君のおじさんも、しばらくの間だまりこんでいました。ものもいえないほど感じいってしまったのです。しばらくして波野分署長が、ためいきまじりに、口を開きました。

「ああ、わしゃ、はずかしくなったよ。こんな子どもが、これほどの推理をしようなんて。……ああ、明智先生はえらい。こんなりっぱな少年助手を、そだてなすったのだからなあ。」

それにつづいて、井上君のおじさんも、

「うん、わしは、じつは、少年探偵団なんて子どものあそびごとだと、けいべつしていたが、こういう、えらい団長といっしょにはたらいているのなら、一郎も、しあわせというもんだ。一郎、しっかりやるんだぞ。」

と、ほめそやすのでした。一郎というのは、井上君の名です。

さて、そのあくる日の夕がたのことです。波野分署長が、こおどりするようなかっこうで、トキワ館へとびこんできました。

「おい、小林君、小林君はいないか。犯人がつかまったぞ。」

大きな声で、どなりちらすものですから、小林君たち三人はもちろん、おじさんも、番頭さんや女中さんまで、玄関へ集まってきました。