Classiques japonais avec furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lisez おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 194 415 caractères · 391 écrans
また、この道具の針金はこんなに細くて、黒く塗ってあるのですし、章太郎君の寝ていたベッドとは、直角の方向から入れたので、横から見るのと違って、少しも気づかれる心配はなかったのです。この道具を二メートルも伸ばして花びんを持ち上げれば、針金がしないますが、あの花びんは、窓のすぐ近くに置いてあったので、半分の一メートルも伸ばさないですんだのです。
タバコが宙に浮いたのも、やっぱりこの道具を使ったのですが、そのときは、先の細い金物を取りつけ、それに細いゴム管をつたわらせ、そのゴム管の先を、巻きタバコの口へさしこんでおいたのです。ゴム管のもとのほうには、空気を送る丸いたまがついていて、犯人はときどきそれを押したり離したりしました。
そのたびに、タバコから煙が出て、ちょうど透明人間がタバコを吸っているように見えたのですよ。
ツバキの花もおなじことです。犯人は木の茂みにかくれていて、この道具で花をもぎとったり、宙に浮かしたりしたのです。そのときも、この道具は章太郎君が見ている窓と直角になっていました。そして、うしろは青黒い木の茂みですから、細い針金は、目にとまらなかったのですよ。