Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さぶ
さぶ
山本 周五郎
Lisez さぶ de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 210 521 caractères · 415 écrans
そしてそのあとでも、似たようなことにしばしばあい、世の中にはこういうくらしもあるのね、とおすえは溜息をついたものであった。
隣りの女房のために、仕立物の手伝いをしてやりたい、とおすえが云いだしたとき、栄二はすぐに「おれたちもとうとうそこまできたか」と思った。注文仕事が少ないうえに、売物に作った三十枚ばかりの襖やからかみは、仕事場の隅に立てかけたまま埃をかぶっている。すず風が立つようになったらという希望も、すでにその季節になったいま、殆んどお先まっ暗というほかはなかった。
――どんなに困っても、女房に稼がせるようになっては男はおしまいだ。
芳古堂にいたころ、親方の芳兵衛はよくそう云ったものだ。そのとおりだと栄二も思う、現に小舟町のまわりにも、女房がよく稼ぎ、亭主がのらくらしている、という家が幾軒かあり、それがいちじはうまくゆくようにみえながら、いつかしら世帯じまいをしたり、夜逃げをしたりするのがきまりのようであった。ここでおすえに賃仕事などをさせてはだめだ、おれのこの腕で切りぬけなければ、仕事は決してほんものにはならないぞ。栄二はそう思ったけれども、明日の米代にも困っているようすがわかるので、歯をくいしばるおもいで「よせ」