Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
げんばくししゅう
原爆詩集
峠 三吉
Lisez 原爆詩集 (げんばくししゅう) de 峠 三吉 (とうげさんきち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 20 927 caractères · 43 écrans
2
3
日清、日露の戦争以来
いつも日本の青年が、銃をもたされ
引き裂かれた愛の涙を酒と一緒に枕にこぼし
船倉に積みこまれ死ににいった広島の港町、
どぶのにおいのたちこめる
ごみごみ露路の奥の方で
母のないあと鋳物職人の父さんと、幼い弟妹たちの母がわり
ひねこびた植物のようにほっそり育ち
やっと娘になってきたが
戦争が負けに近づいて
まい晩日本の町々が藁束のように焼き払われるそのなかで
なぜか広島だけ焼かれない、
不安と噂の日々の生活、
住みなれた家は強制疎開の綱でひき倒され
東の町に小屋借りをして一家四人、
穴に埋めた大豆を噛り、
鉄道草を粥に炊き、
水攻めの噂におびえる大人に混って
竹筒の救命具を家族の数だけ争ったり
空襲の夜に手をつないで逃げ出し
橋をかためる自警団に突き倒されたり
右往左往のくらしの日々、
狂いまわる戦争の力から
必死になって神経痛もちの父を助け、幼い弟妹を守ろうとした
少女のその手、そのからだ、
3
そして近づく八月六日、
君は知ってはいなかった、
日本の軍隊は武器もなく南の島や密林に
飢えと病気でちりぢりとなり
石油を失った艦船は島蔭にかくれて動けず
国民全部は炎の雨を浴びほうだい