Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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よしだしょういん

吉田松陰

徳富 蘇峰

Lisez 吉田松陰 (よしだしょういん) de 徳富 蘇峰 (とくとみそほう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 135 622 caractères · 269 écrans

Aozora Bunko

然り、彼の薄胆狂妄なるロベスピールすらなお一片の殉道心を有したりしなり。

然りといえども彼はこれら資格の外に、なお特別の本色を有す、曰く、不穏の精神これなり。パスカルいえるあり、「もし人安んじて一室に静坐するを得ば、世上禍害の大部は出で来らざるべし」と。而して松陰は自から安んじて一室に坐する能わざるなり。彼は治世の能臣たる能わず。彼の性質として固より維新後に生存し得る能わず、仮りに一の不思議力は、彼を明治年間に伴い来ることありとするも、彼は維新の元勲として、巨冠を戴き、長裾を曳き、以て廟廊の上に周旋する人にあらず。もし大胆に評せば、彼はその性質において化学的激変を来さざる以上は、自から殺すにあらざるよりは、人より殺さるるの人たるなり。

彼は静坐せねばならぬ獄中においてすら、無事なる能わず、獄中の人を教化し、獄則を改良し、あるいは獄卒、監守、典獄の類まで、これを同化して自家の門弟たらしむるなり。その獄中より兄に与うる書中にも、「獄中は多閑の地に候所、読書に取かかり候えば、かえって多忙に苦しみ申し候」と。而してその無聊に堪えざるや、書を獄外に飛して同志を鼓舞し、あるいは金を父兄に募りて、獄中の仲間を饗応し、あるいは書を鈔し、あるいは文を草し、あるいは詩歌を詠じ、そのいよいよ無聊に堪えざるや傭書檄を発し、筆耕