Classiques japonais avec furigana
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よしだしょういん
吉田松陰
徳富 蘇峰
Lisez 吉田松陰 (よしだしょういん) de 徳富 蘇峰 (とくとみそほう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 135 622 caractères · 269 écrans
を以て多閑を消ぜんとするに至る。いわゆる「死已に名無く生また懶し、英雄恨み有り蒼天に訴う」の如き、また以て彼が懊悩の情を察するに足らん。看よ、生また懶しの三字、如何に多量の不穏なる精神を含むか。吾人は嘗て上野動物園鉄檻中の虎を見る毎に、幾分か生また懶しの消息を諒するを得るなり。
彼自から記して曰く、「前日、某氏の別筵に、一老生、佯りて酔態を作し、抗然として坐客を品題して曰く、某は十万石の侯なり、某は十五万石の侯なりと。各々低昂ありて、頭より尾に到る。最後に一寅次の名を拈出して曰く、これ三千石を過ぐべからず、過ぐれは則ち叛かんと。ああ一老生及びその主とその賓と、みな余が平生のいわゆる知己なり。老生は酔語し、主賓は酔聴す、何ぞ道理有らん」と。これ彼が満腔の不平をべたるなり。然れども吾人を以てこれを見れば、一老生の言、実に彼が急所を刺すものあるを覚う。嘉永三年彼が二十一歳の時、九州漫遊の途に上るや、熊本に行き横井小楠の塾を過ぐ。門人彼が年少にして風采揚がらざるを見て、彼を軽易す。彼の去るや小楠門人に告げて曰く、「もし彼をして一万石の城主たらしめば、天下を顛覆せんものは、必らず他人ならず」