Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
Lisez 大菩薩峠4 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 264 133 caractères · 524 écrans
それでお供の者はお供の用意を整えて、主人のお出ましを待っていました。
ここに訝しいことは、まだお君の方が今朝から枕を上げないことであります。殿様の御出仕には、いつも人手を借らずにお世話を申し上げる寵愛のお君が、どうしたものか今朝は気分が悪いというて、能登守の前へ姿を現わすことをしませんでした。それだから能登守は、ほかの女中の手によって世話をされながら、
「どこが悪いのじゃ」
と訊ねました。
「どこがお悪いのでございますか、急に……」
と言って、訊ねられた女中も、お君の方の病気の程度を知らないもののようであります。
能登守はそれを物足らず思い、また事実、お君の病気が甚だ軽いものでなかろうということを心配しながら、出仕の時間に迫られて邸を出ました。
この日の詰合には、当番も非番もみな集まるのでしたから、追手の門は賑わいました。二の丸の下にある御番所の大広間は、これらの詰合でいっぱいになりました。能登守の一行も御番所へ着いた時分には、大方その席が満ちていました。上席の太田筑前守もまた別席に休憩して、会議の開かれる時刻を待っていました。御番所というのは、大手の門を入ると少しばかり行ったところの左手にあります。