Classiques japonais avec furigana
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わらわのはんせいがい
妾の半生涯
福田 英子
Lisez 妾の半生涯 (わらわのはんせいがい) de 福田 英子 (ふくだひでこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 64 051 caractères · 122 écrans
四 岸田女史来る
五 納涼会
四 岸田女史来る
その歳有名なる岸田俊子女史(故中島信行氏夫人)漫遊し来りて、三日間わが郷に演説会を開きしに、聴衆雲の如く会場立錐の地だも余さざりき。実にや女史がその流暢の弁舌もて、滔々女権拡張の大義を唱道せられし時の如き妾も奮慨おく能わず、女史の滞在中有志家を以て任ずる人の夫人令嬢等に議りて、女子懇親会を組織し、諸国に率先して、婦人の団結を謀り、しばしば志士論客を請じては天賦人権自由平等の説を聴き、おさおさ女子古来の陋習を破らん事を務めしに、風潮の向かう所入会者引きも切らず、会はいよいよ盛大に赴きぬ。
五 納涼会
同じ年の夏、自由党員の納涼会を朝日川に催すこととなり、女子懇親会にも同遊を交渉し来りければ、元老女史竹内、津下の両女史と謀りてこれに応じ、同日夕刻より船を朝日川に泛ぶ。会員楽器に和して、自由の歌を合奏す、悲壮の音水を渡りて、無限の感に打たれしことの今もなおこの記憶に残れるよ。折しも向かいの船に声こそあれ、白由党員の一人、甲板の上に立ち上りて演説をなせるなり。殺気凜烈人をして慄然たらしむ。市中ならんには警察官の中止解散を受くる際ならんに、水上これ無政府の心易さは何人の妨害もなくて、興に乗ずる演説の続々として試みられ、悲壮激越の感、今や朝日川を領せるこの時、突然として水中に人あり、海坊主の如く現われ