Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

わらわのはんせいがい

妾の半生涯

福田 英子

Lisez 妾の半生涯 (わらわのはんせいがい) de 福田 英子 (ふくだひでこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 64 051 caractères · 122 écrans

Aozora Bunko

四 泉富子(変名)

四 泉富子(変名)

ここに泉富子(目下農学博士某の妻なり)の来歴を述べんに、彼女は素備前の産れなり。父なる人ある府庁に勤務中看守盗の罪を犯して入獄せしかば、弁護士岡崎某の妻となり、その縁によりて父の弁護を頼みぬ。されば岡崎氏は彼女に取りて忘るべからざる恩人にて、妾が出獄せし際の如きも岡崎氏と相挈え、特に妾を迎えて郷里に同行するなど、妾との間柄もほとんど姉妹の如くなりしに、岡崎氏の家計不如意となるに及びて、彼女はこれを厭い、当時全盛に全盛を極めたる重井の虚名に恋々して、遂に良人たり恩人たる岡崎氏を棄て、心強くも東京に奔りて重井と交際し、果はその愛を偸み得たりしなり。かかる野心のありとも知らず、妾はなお昔の如く相親しみ相睦み合いしに、ある日重井よりの書翰あり、読みもて行くに更に何事とも解し得ざりしこそ道理なれ、富子は何日か懐胎してある病院に入院し子を分娩したるなり。さればその書翰は、入院中の彼女に送るべきものなりしに、重井の軽率にも、妾への書面と取り違えたるなりとは、天罰とこそいうべけれ。かくと知りたる妾の胸中は、今ここに記すまでもなきことなり、直ちに重井と泉に向かってその不徳を詰責せしに、重井は益※(二の字点、1-2-22)その不徳の本性を現わしたりけれど、泉は女だけにさすがに後悔せしにやあらん、その後久しく