Classiques japonais avec furigana
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ぞくほうしこう
差別の根源を考える
喜田 貞吉
Lisez 差別の根源を考える (ぞくほうしこう) de 喜田 貞吉 (きたさだきち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 147 985 caractères · 289 écrans
散所法師考
1 緒言
夙・鉢屋・陰陽師、その他の一類の諸部族についても、漸次稿を新たにして説明したい。要するに自分のこの研究は声聞師研究の一部として、『大乗院寺社雑事記』から当時の大和の唱門の実際を探究し、世人の疎外排斥を受けていたいわゆるサガリの徒も、本来は必ずしもそう筋の違った訳のものではなく、まったく一時の境遇から起った区別であったことを明らかにし、一つはもって彼らの誤まって被った不名誉に対する雪冤のために、一つはもってその自重心を起さしむるの動機ともなれかしと祈るがためである。現にかつて唱門と呼ばれた徒からして、その一類相率いて立派に足を洗って社会に闊歩しているものも少くないではないか。落伍者の後裔は永久に祖先の落伍を世襲せねばならぬ義務はない。世人はその落伍に同情してこれを誘掖すべく決してこれを軽侮して疎外排斥すべきものではない。
(『民族と歴史』第四巻第二号〈俗法師考の五〉=一九二〇年八月)
散所法師考
1 緒言
古くサンジョと呼ばれた一種のサガリ部族のあったことは、今さらこと新しく言うまでもないところで、すでに本居内遠翁の『賤者考』や、『近江輿地誌略』などにもその説の出ていることは、多数の読者諸君のつとにご承知のことと思う。