Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かいていごじょうほう
改訂御定法
山本 周五郎
Lisez 改訂御定法 (かいていごじょうほう) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 29 422 caractères · 58 écrans
「それならなおさら、少なくとも朝倉さんぐらいには相談すべきじゃあないか、独りで責任を負ってもし失敗したらどうする」
「万に一つもそんな心配はないよ」と云って直衛は声を出さずに笑った、「くよくよするな、見ていればわかるさ」
宗兵衛は信じかねるように首を振り、御諚書はいつ書くのかときいた。
「そんなものは書かない、まず精士館で二三日、みっちり躰力をつけることにするよ」
御殿下の家には佳奈が来ていた。
「珍しいな、なにか用事か」
「お着替えをなさいな、いまお茶を淹れて、それこそ珍しいお菓子をさしあげますから」
「えーと」直衛はなにか云いかけたが、まあいいと片手を振った、「菓子よりも今日は酒を飲みたいんだがね」
「こんな日中からはいけません」
「もう一と月も飲んでいないんだ」
佳奈はかぶりを振った。
「吟味も今日で終ったし、かな公と祝言の日どりもきめたいんだ」
佳奈はまたかぶりを振り、早くお着替えなさいまし、と云って奥へ去った。直衛は眼を細くし、やっぱり昔の佳奈だな、と心の中で呟いた。着替えをするとき若い家士に、酒の支度を命じたが、家士は微笑しながらなま返辞をするばかりで、承知したとは云わなかった。