Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 187 841 caractères · 376 écrans

Aozora Bunko

「それゆけ」

と、急遽、一万の兵を先発し、その先発が田神山までゆくとすでに、

――織田の江北攻めは事実。

と知れたので、たちまち二万余の後続軍が発向され、主将朝倉義景も、このたびこそ大事と――その陣に加わったのであった。

なぜこうまで、越前の朝倉が、江北の戦いに大きな震駭をうけるかといえば、いうまでもなく、越前にとって浅井の北近江は、自家の国防の第一線といえる地勢にあるからだった。

宿命の地、小谷城にいる浅井父子は、それまでにも、すぐ近くの地にある横山城(約三里のあいだ)に、木下藤吉郎というものが、信長のために、たて籠って、常に凝視のやじりを向けているので、手も脚も出ない苦境にあったのである。

その藤吉郎が、室町幕府最後の始末がすむかすまないうちに、疾風のごとく畿内の戦場からひっ返し、また直ちに、岐阜へむかって、

「――もう頃あい」

と、戦機の熟したことを報じて、信長の大軍をよび迎えたものである。

その間、実に、半月というまもない迅さだった。

八月初旬。

信長はもう浅井攻めにとりかかっていた。

藤吉郎の案内で、かれは虎御前山の高所へのぼって、作戦をねりあった。