Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 176 911 caractères · 353 écrans

Aozora Bunko

ここを出て、どこへ行くかだ。蔵主はちと云い過ぎた。従者を入れれば五人づれ、旅籠もない山村をうろうろしていたら人の噂のたねになろう。大事の前の小事ということもある。そう考えて彼は急に、

「いや尼どの。お気をわるくされな。蔵主は有名な毒舌家じゃ。それも、肚からいうたわけではおざらぬ。平に」

と、あやまり入って、決して怒りもしていない尼をなだめぬいた。

おかしくてならないように、松琴尼は笑い出した。清左衛門は従者をよび、泊るときめて、馬のつなぎ場を、於通へたずね、自身も旅装など解きはじめる。

「夜中に、追い立てるも無慈悲であろ。よいようにお使いなされ」

細い渡り廊下をこえて、尼はあなたの小部屋へかくれた。武藤の従者たちは、於通に厨房の案内をさせて、それから夜食の炊ぎにかかるという騒ぎだ。行糧は馬の背に持っていて、地酒はのめぬ、都の酒をと、それまで携えているのである。

「いや、負けたな。今夜は、負けたわ」

漸蔵主は舌打ちならした。したたかな酒豪らしく、旅の途次も飲まねば眠れぬたちらしくみえる。真っ赤な顔を振り振り云った。

「なにが負けたといわるるか」

清左衛門が怪しんで問うと、彼は、