Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 176 911 caractères · 353 écrans
――それと、もひとつの理由は、臨済寺の寒室で勉学するにも、低い経机一ツで、せむしのようにしがみついては書を読んだ。いつの日か、今川家の人質を解かれ、自分の体が自分のものになろうぞ――と、一心にこり固まって、子どもらしい遊戯も出来なんだ……)
かれの今川家時代。
家康は、みずから、その頃のことを忘れまいとしているらしく、かれの人質ばなしは、徳川家の側臣で、聞いていない者はない。
(じゃが、のう)
かれはなお語った。
(――臨済寺の雪斎和尚にいわせると、禅家では、人相よりも、肩の相――肩相というものをたいへん尊ぶ。肩を見て、その人間が、正覚を得ているやいなや、できておるか、おらぬか、分るそうじゃ。威ありげに反っても、肱を張っても、肩相から観ると、だめらしい。……そこで和尚の肩相はいかにと、常々、見ておると、円光のごとく、まろい、やわらかいものじゃ。三千大世界をふところに容れんとしても、反り身では、はいらんのじゃな。対立し、突っぱり合うてしまうらしい。――で、わしはわしのクセも悪うないなと思うようになった。しかし、汝ら、いざことある時、一番首でも争わんほどな若者ばらのことではないぞよ。