Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんちょうき

新潮記

山本 周五郎

Lisez 新潮記 (しんちょうき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 155 541 caractères · 305 écrans

Aozora Bunko

左近はたたみかけた、「このたび水戸への使者を申付けたのも、そのほうに会って添書をたのめと申したのも、余にすれば秀をそのほうに対面させたいと思ったからだ、そのほうは知らぬであろうが、秀は学芸武術にすぐれた質をもっている、うまく伸びれば御国の役にたつべき者だ、……しかしかれには心の傷があって」そう云いかけて、左近頼該はふと苦しげに眉をひそめた、「……世事人情を疎んずる風がある、なにごとにも夢中になれず、燃えあがるということができない、その根は、おのれが日蔭の生れだということ、実の親にみはなされた、ということ、この点だった、世間に例のないことではなし、他人にはさほど問題にすべきことではないと思えるが、かれにはその根が一生を支配する大きな悩みのもとだった、余はその悩みをとってやりたかった、心の傷をとって、御国の役にたつべき資質を生かしてやりたかったのだ」

「思召しのほどは、わたくしにも相わかりました、はじめて訪ねてまいりました夜、正直に申せば……」宗兵衛はぐっと唾をのんで、「わたくしは、あれに会うことが辛うございました、父子らしい言葉を交わそうと努めましたが、どうしてもそれが口に出ず、あれもなにやら隔てありげにて、ついによそよそしく別れてしまったのでございます、水戸からの戻りに、再び訪ねてまいりましたおり、このたび