Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんちょうき
新潮記
山本 周五郎
Lisez 新潮記 (しんちょうき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 155 541 caractères · 305 écrans
「人はみかけによらんなあ、貴公にこれほどの心得があろうとは思わなかった、こうなるとなお姓名を聞きたくなる、事情があるなら他言はしないが、名乗らんか」
「不作法ですが勘弁して下さい」もうはたし合は終ったとみたので、秀之進は大剣にぬぐいをかけて鞘におさめた、「偽名を名乗るのはわけのないことですが、それはかえって失礼に当るし、どうかこのまま別れさせて下さい」
「……じゃあしようがない」久木はぷっと外向き、「おいみんな、いこう」と叫ぶと、三人の伴れを促してさっさと砂丘を越えていってしまった。
――なるほど、あれが水戸っぽというものか。
秀之進は砂上へ置いたふりわけ荷と笠を拾いながら、去ってゆく四人の姿を見送った。さっき久木と加地との議論を聞いていたときにも、内容の当否はべつにして、その態度のしんけんさには心を惹かれた。……高松でも、左近頼該の周囲には、志士論客が集まって来て絶えず議論がたたかわされる。けれども多くは抽象的な、論争のための論争になってしまう。すぐに激昂して殴りあいになる。なにかというと「結論」を求めあい、条理だって真実をつきとめようとする努力がない。