Classiques japonais avec furigana
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うんめい
日本の文学 3 五重塔・運命
幸田 露伴
Lisez 日本の文学 3 五重塔・運命 (うんめい) de 幸田 露伴 (こうだろはん) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.
N1 · avancé · kanji et kana modernes · 100 648 caractères · 198 écrans
第五 如是作
上 我を忘れて而生其心
時、雨戸に雪の音さら/\として、火は消ざる炬燵に足の先冷かりき。
第五 如是作
上 我を忘れて而生其心
よしや脊に暖ならずとも旭日きら/\とさしのぼりて山々の峰の雪に移りたる景色、眼も眩む許りの美しさ、物腥き西洋の塵も此処までは飛で来ず、清浄潔白実に頼母敷岐蘇路、日本国の古風残りて軒近く鳴く小鳥の声、是も神代を其儘と詰らぬ者をも面白く感ずるは、昨宵の嵐去りて跡なく、雲の切れ目の所所、青空見ゆるに人の心の悠々とせし故なるべし。珠運梅干渋茶に夢を拭い、朝飯平常より甘く食いて泥を踏まぬ雪沓軽く、飄々と立出しが、折角吾志を彫りし櫛与えざるも残念、家は宿の爺に聞て街道の傍を僅折り曲りたる所と知れば、立ち寄りて窓からでも投込まんと段々行くに、果せる哉縦の木高く聳えて外囲い大きく如何にも須原の長者が昔の住居と思わるゝ立派なる家の横手に、此頃の風吹き曲めたる荒屋あり。近付くまゝに中の様子を伺えば、寥然として人のありとも想われず、是は不思議とやぶれ戸に耳を付て聞けば竊々とやくような音、愈あやしく尚耳を澄せば啜り泣する女の声なり。さては邪見な七蔵め、何事したるかと彼此さがして大きなる