Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しょうわゆうげきたい

昭和遊撃隊

平田 晋策

Lisez 昭和遊撃隊 (しょうわゆうげきたい) de 平田 晋策 (ひらたしんさく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 102 452 caractères · 208 écrans

Aozora Bunko

なにしろ敵は恐しい武田博士だ。お父さんは腹の底でかくごをきめているんだよ。アーサー、よくお聞き。みんなが『海賊の歌』をうたっているよ。」

フーラー博士は、くらい顔をして、甲板をながめた。

そこには大勢の士官や水兵たちが肩をくみ、輪をつくって、足拍子をとりながら、別の歌をうたっている。

……海賊の行方もしらず

旗なびかせて出でしまま

かえり来ぬ人ぞあわれ

されど、なげくまじ

海こそ彼の故郷なれ

故郷の墓にねむれ

海賊の子よ……

悲しい悲しいしらべだ。遠い海へ出て行って帰って来ぬあわれな海賊たちを、悲しみとむらうお葬式の歌だ。

「ね、アーサー、海軍の兵隊は海で死ぬものだよ。海がかれらの墓場だよ。」

博士は、アーサー少年の頭をなでた。

「じゃ、飛行隊は空が墓場ですか。」

「そうだ。お父さんの死場所は、あの青空だよ。」

博士は、蒼い瞳をあげて、大空をながめた。うす赤い雲が美しく流れている。アーサー少年は、父博士の胸にもたれて、まるで少女のように、眼を涙でうるませた。

――お父さまは、やはりいい人だ。死をかくごしていらっしゃるのだ。ただお父さまの胸をこがしているのは、東洋人に勝ちたい、日本人を負かしたいの一心なのだ。