Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Lisez 江戸三国志 (えどさんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 577 271 caractères · 1141 écrans
「? ……」
「? ……」
すくみ合って、双方、互いのにおいをかぎ合いました。
こういううまいかくれ場所に道中師の伊兵衛様が、地獄耳をそばだてていることは、相手方の日本左衛門でも、夢、気がつくまいと内心得意でありましたところが、あにはからんや、この縁の下には自分のほかにも、ヘンな黒衣の人間がジッと竦んでおりましたのに、
「おっ……」
と、しりごみをした伊兵衛。
「こいつはいけねえ」と、あと下がりに身を退きましたが、先に光っている目玉は、足元をつけ込んで来る猫のように、伊兵衛が一尺さがれば一尺、三尺さがればまた三尺、
(この野郎、うさんくさい)
と、向うでもいいたそうに、四つンばいに這って追い廻して来ますから、伊兵衛も業をにやして、チッと舌打ちを鳴らしました。
「甘く見てやがるな、三下め」
そこで今度は攻勢に出て、こッちから反対に前へ出てゆくと、向うも少し気味がわるくなったとみえ、ジリジリあとへもどりましたが、突然、ピカッとしたものを真ッ直に向けてきました。
抜いたと知りましたから道中師の伊兵衛も、からかい半分ではなくなりました。いくら、足掻のわるい縁の下でも、あぶないものを持って暗やみを無茶にかき廻されたひには、たまッたものではありませんから、