Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Lisez 江戸三国志 (えどさんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 577 271 caractères · 1141 écrans
あの苦い味を与えられている相手です。
容易に切ッて放たない来の了戒にも、いかにかれへ向って大事をとっているかが分りますが、呼吸の平調がもどるうちに、かえってその心気に疲れが来はせぬかと思っていると、
「金吾、遺言は」
と日本左衛門のことば。
タ、タ、タ、と寄りつめて来たかと思うと、
「オオ、ゆくぞッ」
空に白い剣の虹――
ひゅッと来れば受けきれますまい! あなやというまもありません――大上段から真ッ向です。
で金吾、なんでその剣風に当り得ましょうか、あとへ退くよと思われましたが、途端に、パッと屈身をのばし、一跳足に手元へとび込み、
「むッ」
と、刀の柄頭で、かれの肱を打ち当てますと、その勢いで了戒の一刀は、鍔を眉間に加えるばかり深く相手にのぞみました。
「あっッ――」
と、日本左衛門は思わずのけぞる。
誰がこの無法な剣を予期しましょう、いかに捨て身とはいえ、殆んど剣も生死も無視したやり方。
ですがこれを、片山安久の抜刀法なり一ノ宮流の居合術からみれば本格です。ここで初めて思いだすのは、尾州家国元の地方では、この居合をとり入れた戸田流の刀法がすこぶる行われている。