Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

えどさんごくし

江戸三国志

吉川 英治

Lisez 江戸三国志 (えどさんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 577 271 caractères · 1141 écrans

Aozora Bunko

実は、ゆうべ早速と存じましたが、ちと工合のわるい事があって今夜にのばしておきましたところを、ようこそ、こういう場所までわざわざおいで下さいました。雲霧、お礼を申し上げます」

「わしの命を取りに来たと?」

「はい、親分のいいつけで」

「やらなかったら何とする?」

「だから前もって、駄目だとお断りしてございます。貴方のうしろに三人、わっしのうしろに三人、支度をして合図を待っておりやすからね。……多分、駄目だろうと存じますンで」

「ウーム、さては汝ら、かねてのことを遺恨にふくんで、この万太郎を殺めんとして参ったか」

「大体そんなものでございますが、また、そんな簡単な理由からでもございません。どうせ只今限り、野晒しとなるお身の上、かいつまんで回向がわりにお話し致してしまいましょう。実はなんで……」

と、雲霧の仁三の物腰は、少しも人を殺そうとする前のようでないから一層気味が悪い。

「御承知の夜光の短刀。――あれは親分がぜひ手に入れる段取になっております。ところで、その秘密を知ってウロウロしている人間達が、親分の目にはまことに邪魔でいけません。まず第一に貴方様、釘勘という野郎、お粂という阿女、お蝶という女……みんな籖引で、こちとらの仲間が、それぞれ片づけることになっております。