Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Lisez 江戸三国志 (えどさんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 577 271 caractères · 1141 écrans
「可笑いのう」
「まったく今日まで気づかずにおりましたのは玄堂の落度、早速、殿のお耳に達しましたところ、意外なお越しに驚かれ、御自身お迎えにもまいるべきでござりますが、先頃から少々お風邪のため、御老職曾根権太夫様が名代としてお出迎えにまいっております」
「何だ……老職が迎えに来た?」
「は。一応お目通りを願いたく、あちらに差控えております次第で」
「一体、どこの老職だ」
「但馬守涼朝の家臣で、当秋元家の御家老にござります」
「それがわしを迎えに来たとは変な話、何か、門違いをしているのではないか」
「いや、お隠し遊ばされても、御素性は早や御近侍から承っております」
「おれに近侍などは付いていないが……ははあ、次郎、さては、お前が何かしゃべッたと見えるな」
「何も、しゃべりはしませんが、あのお医者がいろいろ聞きますので、尾張の若殿徳川万太郎様だといって聞かせました」
「それはいかん」
万太郎は苦笑して、
「それはいかんなア……」
ともう一度いいながら、剃り立ての顔を撫で廻しました。
ところへ、次の部屋へ、家老の曾根権太夫がうやうやしく式体して平伏しながら、上目づかいにこッちを見上げて、