Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Lisez 江戸三国志 (えどさんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 577 271 caractères · 1141 écrans
「どうしたんです太夫さん」
一同が足元から顔までじろじろ見上げるのを笑いながら、
「どうもしやしないよ、この通りさ」
「へえ……よく何ともなかったもンですね、こりゃ不思議だ」
と、さらに驚きを新たにして、ガヤガヤとお粂を取巻いているところへ、迎えを受けて飛んで来た外科医者も、それには及ばないとお断りを食う始末に、いよいよ今の一瞬の騒動が、たれの頭にも夢としか思い出されません。
ところで、それ見やがれといわんばかりに、息を吹ッ返して起き上がったのは、大勢に袋だたきにされて、へたばッていた総髪の男で、
「アー痛え、こいつら、血迷いしやがって、ひどい目にあわせやがった」
すると、側に食い止めていた伝法肌の町人も、一緒になって、
「どうだ、これでも何か文句があるのか」
と、息巻きました。
お粂は、総髪の男に向って、
「どうしたのさ、馬さん」
「どうもこうもないよ、おれを捕まえて、太夫さんへ短刀をぶつけた仲間だといやがるんだ。イヤ、飛んでもない飛ばッ散りさ」
「そりゃ気の毒だったね。まあ何しろ、今夜で無事にこの小屋も打ち上げたわけだから、お祝いに、何処かで一杯おごりましょう」