Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Lisez 江戸三国志 (えどさんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 577 271 caractères · 1141 écrans
「そうでもなくッちゃ助からねえ」
「だれか、駕を頼んでおくれな。川辰まで」
川辰とは、城下で一流の料亭です。あぶなく死人を戸板で出すところを、吉凶転じて大変な景気。
一座こぞって川辰へ乗りこみました。
そこへ太夫元や何やかが見舞に来る。そして来たほどの者が、すべて事の真相が反対なのに驚き呆れない者はない。
それでもまだ川越の城下では、曲独楽の嵐粂吉が舞台で倒れたという評判が大袈裟にひろがって、何処もかしこも、その噂ばかりを耳にするくらいだとは、駆けつけて来た一人の男の話です。
それは二階の大広間のこと、階下ではべつに小座敷を取って、一座の者とわかれて飲んでいた最前の総髪と伝法肌が、
「なあ、伊兵衛、今夜の狂言は首尾よく当ッたな」
「あんまりうまく行き過ぎてやがる。お粂のやつも運がいいや、あれが一本、顔の真ン中にでも当ッて見ねえ」
「事だな、あははは」
「あの騒ぎが本物になるところだ」
「こうなると、やっぱり、馬春堂先生の易断も、ちょっと端倪すべからざるものだろう。おほん」
タンゲイの語意が、伊兵衛には素直にのみこめなかったものですから、話はとぎれて、盃に手が出る。