Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Lisez 江戸三国志 (えどさんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 577 271 caractères · 1141 écrans
思案のほかにも程があろう。
と――岡焼きの意味でなくとも大いに疑われますが、さてまた、そこには多少道理なわけがある。なぜかといえば、お蝶は、その青春の対象を、山屋敷の外には求めることのできない宿命をもって生まれたものです。
かの女は、混血児でした。
宗門同心今井二官の娘であります。
今井二官といえば日本人の如くきこえますが、海をこえて布教に来た異国人です。しかし、かれは日本に着くと幕府に捕われて、きびしい責め道具に逢い、その宗旨をすててころびました。転宗すると、幕府の同心になり、この山屋敷のお長屋に住んで二十人扶持をうけ、大小チョン髷、名も二官と名乗って、すっかり日本に帰化しています。
そういう者を「ころびばてれん」と呼んで、幕府ではいい重宝に使って、生涯切支丹屋敷の飼い殺しとするのが例です。
また、首を斬られた罪人の後家さんで、適当な女があると、それを妻として下しおかれるのも法則でした。
二官も型の如く、ある罪人の後家を妻として、お蝶という子をもうけた。つまりお蝶は、ころびばてれんを父とし囚徒の後家を母として、その仲に生れながらの宿命をもって美しい娘と育ちました。