Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あさくさふどき
浅草風土記
久保田 万太郎
Lisez 浅草風土記 (あさくさふどき) de 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 294 caractères · 318 écrans
だが、小島も、本多も、境も、岡本も、西川も、高松も、そうして、越後も、皆、今は、故人になった。――生きているのは、わずかに、ただ、水野と亀井鉄骨との二人にすぎない。
そのころ、常盤座の近所は、公園のなかでも、さびしい、色彩に乏しいところになっていた。小屋のみてくれからいっても、看板をあげ、鼠木戸を閉てた外には、(もう一つ、小屋の左っ手に、水野好美以下、十五六枚の庵看板の並べられた外には)人の眼を惹くこれという飾りといってなかった。――小屋の右っ手(今の東京倶楽部のところ)には、喜の字屋という、たった一軒の、座つきの茶屋があった。色の褪めた花暖簾を軒に、申訳だけに見世をあけているという感じだった。
小屋のまえにはパノラマがあった。門のなかに、庭が広く、植込があり、池があり、芝生があった。――建物は白く塗られてあったと覚えている。
常盤座と、横町を一つ隔てたとなりに、電気館の小さな建物があった。まだ、活動写真にならない時分で、無線電信だの、X光線だの、避雷針の見本だの、その他、電気に関するいろいろの実験をみせる見世ものだった。――おもてに、顎なしの、平ったい顔をした木戸番がいて、それが尤もらしい口上をいい、しきりに客を呼びこんでいた。