Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あさくさふどき

浅草風土記

久保田 万太郎

Lisez 浅草風土記 (あさくさふどき) de 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 294 caractères · 318 écrans

Aozora Bunko

それにしても浅倉屋である。友ちゃんもいっているように“ただ単に浅草ばかりでなく、東京での名物だった浅倉屋。”……東京の古本屋の総元締といってもいい貫禄をもっていた老舗。……その、大きな、手広い、くすぶった店つきをみただけで、その量感に、正しい伝統のひそんでいることのわかった浅倉屋。……ほんとに、友ちゃんのいうように、押しよせる時代の波に立ち向うことができなかったからだけで、広小路からすがたを消したのだろうか?……ぼくは疑う……

長崎屋というのは、友ちゃんの家、すなわち“すみや”という屋号をもった店の隣にあった、これまた、大きな、紺のいろの褪せた暖簾の落ちつきにモノをいわせた呉服屋だった。前記、ぼくが一しょに浅草学校へかよったちゃァちゃんというのは、そこの長女で、後に、門跡まえの仏具屋にかたづいた。……といっても、そのときはもう、ちゃァちゃんの両親のこの世を去ったあとで、ちゃァちゃんの兄さんの松之助という人の、病弱で、役に立たないという理由のもとに、店の実権は、整理のため、問屋側から派遣された他人の手に握られていた。従って、対世間には、すでに以前の長崎屋ではなかったから、町内のものにもくわしいことは分らなかった。