Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あさくさふどき

浅草風土記

久保田 万太郎

Lisez 浅草風土記 (あさくさふどき) de 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 294 caractères · 318 écrans

Aozora Bunko

――が、つねに、いつもは、そこをあるくのが目的ではない。――それだけにわたしは、空にいつもみてすぎていたその往来のうえを、しげしげといまみ守ることによって軽い驚きを感じた。――整ったからである、おちつきが出来たからである、ヒレがついたからである……

いいえ、その家ならびのうえに。――町としてのそのいとなみのうえに――

といって当年の洋食屋、馬肉屋、牛肉屋、小料理屋、ミルクホール、そうしたものの怯げるさまなく立並んだ光景を再びそこにみるよしのなくなったわけではない。牛鳥御料理、鮮魚御料理、酒場、喫茶店、カフェエ(馬肉屋とミルクホールとはいまにして完全に「昨日」の存在になった)そうした店々の、競ってその両側に、それぞれのその看板をかかげていることは、むかしの光景にまさるとも劣らない位である。――が、いえばその家づくりに、店飾りに、嘗てのような「衒い」がなくなった。「焦慮」がなくなった。……しかもそれらのその水稼業に立交って、自動車屋だの、ラジオ商だの、なにがし金融事務所だの、そうした堅気(この場合の水稼業に対してである)の店々のそこにそういう適当な配置をもつにいたったことが否むことの出来ない堅実感を与えている。