Classiques japonais avec furigana
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かいじょうのみち
海上の道
柳田 国男
Lisez 海上の道 (かいじょうのみち) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 182 344 caractères · 353 écrans
宝貝のこと
一
したがってこの方面からも、まだ我々の研究は入って行かれる。
宝貝のこと
一
或いはすでにおもろ研究会の問題になっているのかもしれぬが、私にはまだ判らぬから示教を受けたい。『草紙』十三巻の二二四に、
くめの島あつる
つしやこかねわたちへ
こしよわ(り)もりのほせて
あちおそいにみおやせ
又かねのしまあつる
とある。この第二行のツシヤとは何であろうか。またはツシヤコカネは二つのものでなく、黄金にも準ずべきツシヤということではないかどうか。是をまず久米島の学者に考えてもらいたい。このツシヤは明らかに誤写ではなく、少なくとも四つ以上、『おもろ』の中に出てくるから、そういう語がもとあったのである。現に同じ巻の二一三に、
旅立つあんや
夏たなしやれは
肌からむさはらん
ツシヤの玉やれは
首からもさはらん
とある。意味はごく明白とまでは言えないが、タナシが肌につく衣類なることは、古今南北同じであるから、ツシヤもまた頸に懸ける装身具と、想像してよいような気がする。そういった名詞が、もしや遠い小さな離れにでも今も残っておるまいか。是を私などは南北共同の民俗学が、今後大いに極東の古代史の上に、寄与し得る重要な観点とも考えているので、一度はこの知識慾の、まことに已むを得ざるものなることを説いておきたいのである。