Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
りょうきのはて
猟奇の果
江戸川 乱歩
Lisez 猟奇の果 (りょうきのはて) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 134 971 caractères · 270 écrans
「ハア、品川四郎か或はもう一人の男かです。併し、こんな悪事を働く奴は、無論そのもう一人の男だと思われます」
波越氏はうやうやしく云った。相手は閣下である。月に何度と数える程しか直接口を利いたことのない、えらい人だ。
「ウ※、例の有名な幽霊男とか云う奴だね」
「そうです。あれ以来まるで消えてしまった様な怪物です」
「して、君はこのもう一人の男も見覚えているということだが」
「ハア、私ばかりじゃありません。高等係のものは誰でも知っています。有名な危険人物です」
「共産党員かね」〔後註、当時は共産党は合法政党ではなかった〕
「それが、党員とハッキリ分らない丈けに、始末が悪いのです。非常にはしっこい奴で、どうしても尻尾を出さないのです。表面では、K無産党に籍を置いて居ります」
「ハハハハ、幽霊男と共産党の握手か。イヤハヤ、奴等もすばらしい武器を手に入れたものだ。ハハハハ」
総監の豪傑笑いを打消す様に、警部はニッコリともせず答える。
「イヤ、実際恐ろしい武器です。私、長年この職に従って居りますが、こんな馬鹿馬鹿しい事件は想像したこともありません。考えれば考える程、頭が混乱するばかりです」