Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

りょうきのはて

猟奇の果

江戸川 乱歩

Lisez 猟奇の果 (りょうきのはて) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 134 971 caractères · 270 écrans

Aozora Bunko

「で、こいつらの逮捕は」

「まだです。無論手配は致しましたが、奴等の巣はとっくに空っぽでした。併し、仮令逮捕したところが、どうにも仕様がありませんよ。家宅侵入罪の外は何の罪もないのですから」

「フン、するとやっぱり、何一品盗まれたものはないと云うのだな」

総監は云いながら、チラと卓上の写真に目をやった。そこには、一人の賊が、彼の身体と同じ程の大荷物を背負っている有様が、明瞭に現われていた。

「そうです。私、今朝程、宮崎さん御本人に御逢いして、充分聞訊して来たのですが、宮崎家には塵程の紛失物もないということでした」

「だが、この荷物の恰好は、どうも品物の様には見えぬが」

「それです。私も無論それに気づきました。この写真ばかりではありません。A新聞の記者は賊共が『そりゃ重いさ、慾と栄養過多でふくれ上っているのだからね』と云っているのを耳にしたのです。その言葉から考えますと、どうしても人間としか考えられません。でその方も入念に検べたのですが、宮崎家の家族や召使でいなくなったものは一人もいないのです」

「その上に、この連名帳か。ワハハハハ、僕もやがて槍玉に上る訳だね」