Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ねこののみとりぶし
猫の蚤とり武士
国枝 史郎
Lisez 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 496 caractères · 368 écrans
主人の博労の佐治平は、梶子の見幕に驚いて、いよいよ吃りあわてるのであった。
「民弥さん!」
と梶子は叫んだ。
「どうしましょう? どうしましょう?」
魚屋助右衛門の隠した財宝の、所在を記した地図と文書とを、蔵したところの人形は、梶子にとっては財宝そのもの! そんなようにまで思われるのであった。
それを三十郎に奪われたのである。
財宝そのものを三十郎によって、奪われたようにさえ思われた。
「まだ遠くへは行きますまい。叶わぬまでも追っかけて、……是が非であろうと探し出し、三十郎を討ってとり、菊女殿を助け、人形を取り戻し……取り戻さねばなりませぬ! 梶子殿、いざご一緒に!」
云うより早く庭に飛び出し、民弥は馬に跨った。
民弥からいえば魚屋の財宝、そんなものは二の次であった。宥免状こそ大切であった。それを蔵した人形は、どうあろうと取り返さなければならなかった。
それにもう一つ三十郎は、不倶戴天の親の敵であった。討って取らなければならなかった。
菊女は同志の一人である。
これとてどうしても助けなければならない。
(それにしてもどうして菊女殿には、三十郎などに捕えられて?)