Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(六)結納の行方

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 142 597 caractères · 289 écrans

Aozora Bunko

「八、飛んで行って、文七と石井の坊っちゃんを連れて来い。下手な事をして自棄を起させちゃならねえよ」

「ヘエ――」

ガラッ八は真っ直ぐに飛んで行った様子です。

「ところで乳母さん、何だってあんな罪の深いことをしたんだ。石井の旦那、御新造の歎きも容易じゃないが、そのためにお上にまで手数をかけ、可哀想にお春は死んでしまったじゃないか」

平次の調子はしんみりしておりました。

「お春さんは可哀想なことをしました。あの時みんな申上げようと思いましたが、文七が慾に目がくれて、十両ほしいなんて言ってきたもんで、とうとう言いそびれていると、今度はまた大それた、百両と吹っ掛けてくるじゃありませんか。私はもう居ても立ってもいられなくなって、ここへ飛んで参りました。慾得ずくでしたんじゃございません、みんな坊っちゃんのためを思って――」

「誘拐して坊っちゃんのためとは可笑しいぜ」

「詳しく申上げなければわかりません。勇太郎様は亡くなった先の御新造の御子さんで、今のお君さんとは継しい仲でございます。お君さんはあの通りいい方ですが、自分の腹を痛めた子が二人も生れてみると、どうしても先妻の子の勇太郎さんによくは当りません、――いえ、私の目から見ると、そう見えたのでございます」