Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(六)結納の行方
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 142 597 caractères · 289 écrans
お北は父のかわりに帳面をやっていたので、よく知っております。
「その中で五年前にお産のあった家は?」
「八五郎さんでは、外の事と違って聞出しにくかろうと思って私が一緒に歩きました。中で御徒士町の吉田様の御嬢様百枝様とおっしゃる方が、その頃初の御産で、嫁入り先から帰って、御里で御産みになりましたそうです」
「取上げたのは?」
「黒門町のお元さん――それも行って聞きましたが、肝腎のお元さんは三年前に亡くなって、今は娘のお延さんが家業を継いでやっています。何にも知らないけれども、吉田様のお嬢様なら六年前に、金助町の園山若狭様に縁付き、その翌る年御里方へ帰って若様を産み、今でもお二人ともお達者で暮していらっしゃるそうですよ」
お北の説明はハキハキしております。が、それだけの事情はよく判っても、それが乙松の失踪や、伊之助の殺された事と、何の関係があるか、容易に見当も付きません。
「吉田一学様のところで、生れた赤ん坊を入れ換えたんじゃありませんか。何かわけがあって、娘の産んだ子を伊之助に育てさせ、他の子を産んだ事にして、園山若狭様の跡取りにしたといった筋書は狂言になりますぜ」