Classiques japonais avec furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(六)結納の行方
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 142 597 caractères · 289 écrans
「長谷倉甚六郎から預かったという、仏具の箱は?」
「あれですよ、親分」
主人の指した茶箱、簡単に掛った縄を払って開けると、中には千両箱が三つ、蓋を開くと、三千枚の小判が、燦として灯の下に光ります。
「あッ」
常右衛門とガラッ八は、思わず声を呑みました。
「御主人、この金は江島屋へ返すがいい。三千両で売っちゃお関さんが可哀想だ、――千代松は婿にして不足はない男だ。――借金は働けば返せるだろう。無法な利息は、お上へ届出て、何とかして貰えるだろう」
平次は小判の光と、驚き呆れる常右衛門の顔を見比べながら、沁々とこう言うのでした。