Classiques japonais avec furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 114 244 caractères · 231 écrans
――でもあの人が下手人じゃありません。昨夜はやはり不動堂から一と足も出なかったんです」
そう言われると、千代松と大垣村右衛門は疑いの外へ逸脱してしまいます。
間もなく帰って来た八五郎も、この現場不在を裏書きしました。千代松と村右衛門が不動堂の通夜席から一歩も出なかったことは、二人がお互に証明し合うばかりでなく、多数の人もよく知っていたのです。
「さア判らない」
銭形平次も、このとき初めて腕を拱きました。
「やはり不動様で? 親分」
「いや、不動様でないことは確かだ。あの木剣で人を殺せるわけはない。――が、入った場所が判っても、曲者が出た場所の判らないのは驚いたよ」
「?」
「――重三郎が丸窓を開けて下手人を離屋の中へ入れた。――曲者は重三郎を殺して外へ出た。――後を誰が締めたんだ」
「不動様でなきゃ、殺された重三郎でしょう」
ガラッ八はまたとんでもないことを言い出しました。
六
「八、相手は容易ならぬ人間だ。下っ引を五六人集めて、叶屋の奉公人の身許をみんな洗ってくれ」
平次もよくよく手に余った様子です。
「そんなことはわけありません」
「まてまて、お前はここにいた方がいい。