Classiques japonais avec furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 114 244 caractères · 231 écrans
少し固すぎましたが、忠義一徹で、よく奉公人たちにも眼をかけてやりました」
「お前さんは?」
「私はわけても番頭さんの恩を受けております。私の父親が商売で縮尻ったとき、孫六さんがこの家の先代を説いてお金を出させ、どんなに骨を折って下すったかわかりません。もっともそれがかえって手違いになったので、番頭さんはいつでも私に、済まない済まないと言っていましたが」
二十三になる聡明な娘から、ガラッ八の引出せるのはたったこれだけでした。
次に逢ったのは若主人の半次郎。これは二十五という無分別者で、番頭の孫六が頭を押えていなかったら、どんな脱線をするかわからない道楽者です。
ちょっとノッペリした丹次郎型で、言うことは賢そうですが、塩っ気の足りない、何か恐ろしく頼りないところがあります。
「昨夜のことを一と通り話して貰いたいが――」
と、物々しく押っ冠せる八五郎にも、
「いや、もう、何にも知らずに寝てしまいましたよ。もっとも少し腹の立つことがあって、寝る前に冷で二三杯引っかけたが――」
といった調子です。
「腹の立つことというと――?」
「何アにほんの些細な内証事で、へッ、へッ」