Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 114 244 caractères · 231 écrans
「八千両ですって?」
ガラッ八はさすがに胆を潰しました。十六文の蕎麦を毎晩二つずつ喰える身分になりたいと思い込んでいる八五郎にとっては、八千両というのは全く夢のような大金です。
「そいつを取出そうと、石の唐櫃の中へ首を入れたところを、突っかい棒が外れたから何十貫という蓋が落ちたのさ」
「ヘエ――」
そう聴いただけでも、何かガラッ八には容易ならぬものの臭いがするのでした。
「不断やっとうの心得があるとか、柔術がいけるとか、腕自慢ばかりしていた弥惚だが、石の唐櫃に首を挟まれちゃ一とたまりもないね」
「そいつは後学のために、現場を見たいものですね、佐吉親分」
ガラッ八は押して頼みました。
「なるほど、そう言われると面倒臭がっていちゃ済まねえ。幸い現場はそのままにしてあるから、まず死骸から見て行くがいい」
鎌倉河岸の佐吉はガラッ八を案内して、もういちど紅屋の奥へ引返しました。
店から住居を抜けると、裏は二た戸前の土蔵と物置があって、その間に弥惣父子の住んでいる小さい家があります。
「どうして紅屋の先代が、あんな男を店へ入れたか、――死んだ者の悪口をいうわけじゃねえが、弥惣というのは一と癖も二た癖もある男だったよ」