Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆきぐにのはる
雪国の春
柳田 国男
Lisez 雪国の春 (ゆきぐにのはる) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 136 000 caractères · 266 écrans
まず皿小鉢の甲高な音楽がすむと、女中の叱られない家なら赤ん坊が泣く。表を締める前に一しきり、涼みがてらに路を隔てて向こうの家と話をする。若い衆が笛を吹いて通る。わさわさとどこでか立ち話の声がする。早起きの家の起きる時刻と、宵っぱりの家の寝る時刻との間が、夏はまことに短い短夜でその間に犬が吠える。鶏なども決して目覚し時計のように精確なものではない。電燈の結果か東京では十一時ごろにも鳴く。この町でも一番鶏が一時前だ。さんざん羽ばたきをし、かつ鳴いておいてから、彼らはまたぐっすりと寝るらしいのである。ほんとうに憎いやつだ。
肉や卵の目的がなかったら、何でこんな動物を飼うかを疑ってもよいのである。しかるにこれ以外に、寺に頼んで一時間ごとに鐘をつかせる。夜番と称してせっかく静かな雪の晩などに、間断なくどならせる、拍子木をたたかせる。自分らの解しえないのは、これをしも名づけて町の平穏を保つ手段とすることであって、ほとんど夜寝ることを平和以外の事業と見ておるかとさえ怪しまれる。「眠りよ何ゆえに我を見捨てし」と、歎息した王さまが一人でもすでにあったとすれば、もうこの現象は一つの社会問題であったはずで、そうしてまだ解決せられてはおらぬのである。