Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきぐにのはる

雪国の春

柳田 国男

Lisez 雪国の春 (ゆきぐにのはる) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 136 000 caractères · 266 écrans

Aozora Bunko

ことに島に住む者の想像には限りがあった。本来の生活ぶりにも少なからぬ差別があった。それにもかかわらずわずかなる往来の末に、たちまちにして彼らが美しといい、あわれと思うもののすべてを会得したのみか、さらに同じ技巧を借りて自身の内にあるものを、いろどり形づくり説き現わすことを得たのは、当代においてもなお異数と称すべき慧敏である。かねて風土の住民の上に働いていた作用の、たまたま双方に共通なるものが多かった結果、いわば未見の友のごとくに、やすやすと来り近づくことができたと見るのほか、通例の文化模倣の法則ばかりでは、実はその理由を説明することがむつかしいのであった。

ゆえに日本人の遠い昔の故郷を、かのあたりに見出そうとする学者さえあったので、呉の泰伯の子孫という類の新説は、論拠がなくても起こりやすい空想であった。ひとり魚鳥のはるばると訪い寄るもの多く、さては樹の実や草の花に、移さずしてすでに相同じいものがいくらもあったのみならず、それを養い育てた天然の乳母として、温かく湿った空気、これを通してきらきらと濡れたような日の光、豊かなる水とその水に汰り平らげられた土の質までが、まことによく似た肌ざわりを、いく百年ともなく両国の民族に与えていたのである。