Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あおべかものがたり

青べか物語

山本 周五郎

Lisez 青べか物語 (あおべかものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 961 caractères · 317 écrans

Aozora Bunko

ごったくや

ごったくや

夕方、私が散歩から帰って来ると、小料理屋「澄川」の娘のおせいちゃんが肩を振りながら小走りに来て、私を呼び止めた。おせいちゃんは二十歳くらいで、躯も痩せているし、ほそおもての、かなり縹緻よしであり、私たちは近所づきあいの仲であった。

「先生まだ晩ごはん喰べてないでしょ」とおせいちゃんが云った。

私はあいまいな声をだした。

「なんにもしないでよ」とおせいちゃんが云った、「今夜うんとご馳走するからね、ごはんも炊いちゃだめよ」

そして彼女は狡そうに笑って、あとで面白い話をしてあげるわと云い、くるっと身をひるがえすと、小さな肩を振りながら、蒸気河岸のほうへ去った。私はそのうしろ姿を見送りながら、「かもが捉まったな」と独りごとを呟いた。

それよりまえ、私が初めて浦粕町へスケッチにやって来たとき、――ここでちょっと断わっておきたいのだが、そのころ私は、どこかへでかけるとき、しばしば写生帳とコンテを持っていって、その土地の風景を描いたものであった。これは絵の勉強のためではなく、スケッチをすると、その土地の風景の特徴をとらえることができるからで、人物のクロッキイなどもかなり残っているが、――そういうわけで、Y新聞の演芸部の記者だった友人をさそって浦粕へやって来、沖の百万坪や町筋や、舟の並んでいる堀などをスケッチし