Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あおべかものがたり
青べか物語
山本 周五郎
Lisez 青べか物語 (あおべかものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 961 caractères · 317 écrans
狐火
「待てこら、待てっちゅうに待たねえか」
看視人の足が水しぶきをあげ、男はひょいと跼んで水の中へ手を伸ばした。これはたまらぬ、とでもいったような動作で、すばやくなにかを手繰ると、大きな包みを水の中から引揚げ、それを肩に担いで駆けだした。包みの中は貝であろう、包みの口をしめた紐の先を足首に結びつけて、さりげなく水の中をひきずっていたものとみえる。看視人は喚きながら追いかけ、男は包みを担いで逃げた。看視人も早いが逃げる男も早く、二人の蹴立てる水しぶきは、しだいに遠くなり、やがて根戸川の川口のほうへと、見えなくなっていった。
私は青べかの中へらくに坐り、あんこだまと魚煎餅を喰べ、ぬるい茶を飲んで、また「青巻」を披いた。
「ただのええびか」私は独りで笑った、「うまく逃げてくれよ」
狐火
梅雨のあけかかった或る夜、――高品さんの家の炉端に、常連の蒸気乗りや船頭たちが集まって、茶と菓子をつまみながら話していた。雨はあがったが気温が高く、障子をあけ放した縁側のほうから、ときどきひんやりした微風が吹きこんで来た。
私は末吉エンジナーと五目並べをしていた。末吉エンジは四十がらみで、蒸気乗りだから色は黒いが、細おもてのなかなかな美男であり、さぞ女にももてるだろうし、道楽もするだろうと思われるが、実際には酒もタバコも口にしないし、