Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あおべかものがたり

青べか物語

山本 周五郎

Lisez 青べか物語 (あおべかものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 961 caractères · 317 écrans

Aozora Bunko

白い人たち

ときん夫人は云った、「もうどうしようもないし、自分たちの責任が怖くなったんでしょ、荷物を纏めて逃げちゃったそうよ」

私は茶を啜ってから、質問した。

「そうでもないわ」ときん夫人は云った、「小屋主の森さんはいきり立ってるそうだけれど、保険もたくさんかけてあるし、本家(というのは十台島の高品さんであるが)の話によると、森さんは毀して建て直すつもりだって云ってたそうですもの、お菓子があるけど出しましょうか」

私は礼を云って立ちあがった。

「可哀そうなのはあの役者たちよ」ときん夫人は炉端から云った、「あの夜更けの雨の中を、どんな気持で逃げていったかしらねえ」

白い人たち

遠くから見ると、その工場はいつも白い霧に包まれている。工場から立ちのぼる湯気のような、湯気よりも濃密な白い煙が、風の吹く日は風の吹く方向へなびき、風のない日は立ちのぼったところから下へ、ゆっくりと舞いおりて来て、工場や付属の建物や、その周囲一帯の地面やくさむらや、道を隔てた根戸川の揚げ場までを、まっ白に塗りつぶすのであった。

そこは東に百万坪の荒地へ続く芦原、西は根戸川に接していて、工場のほかに事務所と、工員たちの小さな住宅があり、貝殻置場と薪小屋が並んでいた。