Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あおべかものがたり
青べか物語
山本 周五郎
Lisez 青べか物語 (あおべかものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 961 caractères · 317 écrans
――田舎はおっかねえからな、とそのとき池部さんは明るく面白そうに笑って、私に注意してくれた。君もよく気をつけたほうがいいぜ。
それを思いだしたので私は、顔にも声にも屹とした感じをあらわし、ビール一本と二人の食事を注文したうえ、「それだけである」ことを繰返した。あとで考えると、それは蒸気河岸から堀について曲った左側の「栄家」という店であり、半年ほどのち、私が町へ住みついてからは彼女たちとも親しく口をきくようになった。そうなってみると、ごったくやの女と呼ばれる彼女たちが、みな神の如く無知であり単純であり、絶えず誰かに騙されて苦労していながら、その苦労からぬけだすとすぐにまた騙されるという、朴訥そのもののような女性たちであることがわかった。――けれども、そのときは、まだその間の事情が不明だったので、おさおさ警戒を怠らなかったのである。はたせるかな、と云ってもいいだろうが、私と友人が坐るとまもなく、潮やけのした逞しい躰躯の女性が三人、手に手にビールを二本ずつ持ってあらわれた。
――ちょっと待った、と私は片手をあげて云った。そこでちょっと待ってくれ。
彼女たちは廊下で立停った。